思っているよりも高い「うさぎ」の飼育にかかる「お金」の話 【初期費用】【毎月の飼育費用】【動物病院の費用】
初めてうさぎを飼うにあたり、知っておきたいのが毎月の飼育費用や初期費用などの「お金」の話です。
餌代や消耗品などはもちろん、健康チェックのために定期的な「動物病院」の検診が欠かせません。
また、うさぎは「暑さ」「寒さ」に弱い動物のため、エアコンなどでの温度管理が常に必要です。
こちらのページでは、うさぎを飼うにあたり必要となる費用について、
我が家の実情などを踏まえながらお伝えしていきます。

①初期費用 |うさぎ生体+うさぎ用品
うさぎをお迎えするにあたり、最低限の用品・食べ物などを用意する必要があります。
飼育環境を整えるのにどのくらいの初期費用が必要になるのかをお話します。
うさぎ生体の購入にかかる費用
※表の金額は、あくまでも目安となります。
ひとくちに「うさぎ」といっても、「品種」や「購入するお店」によって、価格は驚くほど違います。
総合ペットショップなどで扱っているうさぎは「ミニウサギ」がほとんどです。
ミニウサギは、いわゆる雑種(ミックス)にあたるため、最初は同じように見えても、成長につれて、それぞれ違った特徴が出ます。小さいままの子もいれば、大きくなる子もいたり。
価格的には、5000円~10000円程度でお迎えができるので、生体にかかる費用は抑えることができます。
総合ペットショップでは、ミックス以外にも
人気の「ネザーランドドワーフ」や「ホーランドロップ」などを扱っていることも多いです。
一方、「うさぎ専門店」や「ブリーダー」さんから純血種を購入する場合は、
費用は大きく跳ね上がります。
品種にもよりますが、5万円程度~中には10万円を超えるものまでさまざまです。
うさぎ専門店では、色々な種類のうさぎを扱っているため、
お迎えしたい品種が決まっている場合などは、相談してみることをおススメします。
また、うさぎ専門店で購入するメリットとして
「うさぎの飼育方法や健康のことなどについて相談ができる」
「健康管理がしっかりされた生体が多い」
「トイレなどしつけがされている場合が多い」
といった点が挙げられます。
価格だけではなく、後々のケアまで考えてお迎えする場所を検討してみることをおススメします。
【初期費用】最低限必要なうさぎ用品
お迎えにあたり、必要になるのがうさぎの「お家」。
必要な用品はたくさんありますが、まずは必要最低限なものを揃えましょう。

うさぎの「お家」を準備するためには、必要な用品がいくつかあります。
「ケージ」「トイレ」「水飲み」「チモシーケース」など
また、ペットショップから自宅に連れ帰る際の「キャリー」、
ブラッシングのための「スリッカーブラシ」などは揃えておきたい用品です。
キャリー
初めてのうさぎ「初代さくら」をお迎えした時は、キャリーがありませんでした。仕方なく、段ボールに入れて連れ帰りました。
他にも必要な用品はたくさんありますが、最初からすべて揃える必要はありません。
自宅にあるもので代用できる場合もありますし、のちのち必要に応じて揃えていきましょう。
②毎月の費用 |食費+光熱費+消耗品など
うさぎをお迎えした後も、必ず毎月の飼育費用がかかります。
主に食費と光熱費・その他にも消耗品などの費用がかかります。
うさぎの種類や健康状態、お住まいの地域などによって金額は異なると思いますが、
あくまでも私たちの感覚で「このくらいかな」という費用を載せておきます。
※チモシーやペレットは1袋の価格ではなく、月に掛かる合計金額になります。また、表の費用はあくまで目安となります。
食事にかかる毎月の費用
また、うさぎをお迎えするにあたり「食べ物」が必要となります。
成長や健康状態により、与える食事の内容によっても異なってきますので、金額は一概には言えませんが、
ひと月に3000円~5000円くらいが目安ではないでしょうか。

我が家の長十朗の場合(現在2歳半)
ペレットを制限するように言われているため、少な目にあげています。
少し特殊なケースだと思います。
チモシーは2種類あげてます。
「ハイペット パイスチャーチモシー」
「マルカン バニーグレードチモシー」
1か月での使用量:合計6袋くらい
チモシーは、上記商品を「なるべく安いところ」を探して購入しています。
1袋あたり約450円と考えて、だいたい1か月2700円くらい。
②ペレット「ハイペット うさぎの極み」1日10g
ペレットは、病院の指示により、かなり少な目に与えているため、
1か月で700円程度の計算になります。
他に、おやつ代を500円として計算すると、
月の食事代はだいたい4000円くらいだと思います。
「牧草」や「ペレット」などの食事の知識に関してはこちらのリンクをご覧ください。
エアコンなど光熱費
うさぎを飼うためには「食べ物」の費用のほか、エアコンなどの光熱費がかかります。
最初にも述べたとおり、うさぎは「暑さ」や「寒さ」に弱い動物です。
うさぎに健康的な生活を送ってもらうためには温度管理を徹底しなければなりません。
私たちの家では、夏や冬などはほぼ24時間エアコンや暖房器具などは入れっぱなしの状態です。
対策
長十朗は「短毛種」のため、冷房は25度くらいに設定していますが、
「長毛種」の場合はさらに温度を下げる必要があります。
光熱費の上乗せは、我が家の場合で夏場はプラス3000円くらい。
冬場だと3000円~5000円くらいが上乗せになっているような感覚です。
定期的な健康診断の診察料・いざという時の治療費
※表の金額は、あくまでも目安となります。
健康診断にかかる費用
うさぎを飼うにあたり、定期的な健康診断は欠かせません。
「耳掃除」「爪切り」などのお世話のほか、
「歯」「膿瘍」「おしり周り」などの健康チェックをしてもらうことで病気の早期発見にも繋がります。
動物病院によって診察料が異なるため一概には言えませんが、
長十朗の場合は、だいたい3000円くらいかかります。
そこに「レントゲン」や「血液検査」などが含まれると5000円~10000円程度の費用が必要となります。
必要な検査項目については、年齢や健康状態などによって変わってきますので、
動物病院の先生と相談しながら進めるようにしましょう。

我が家の長十朗の場合、自宅でウロペーパーによる潜血反応があったため、病院でレントゲンをしてもらいました。その結果、「肥満」により内臓を圧迫していることが発覚。先生と相談をし、食事の内容を変えました。うさぎの健康を守るためにも、普段からの体調管理・定期的な健康診断は大変重要です。
季節ごと3か月ごとに健康診断をすると考えた場合、
我が家では、最低でも12000円/年の診察料金がかかっていることになります。
1000円/月の費用が掛かっていることになります。
また、高齢になれば当然身体も弱体化していきますので、
健康診断の頻度・内容は変わります。
長十朗 健康診断明細
レントゲンの費用を含みます
病気になった場合にかかる費用
うさぎが不調となった場合、動物病院での治療が必要となります。
想像よりも遥かに高額な治療料金がかかることを覚えておいてください。
費用は、病院によって異なりますが、数万円~数十万円かかる場合があります。
特に手術などの「外科的治療」を行った場合は、高額になります。
参考までに家に残っていた「明細」を載せておきます。
ファンちょ 治療明細書
「うっ滞」による外科的治療
いざという時のために「うさぎ貯金」が必要
上記の明細をご覧いただき、うさぎの「治療費」が高額であることがお分かりいただけたでしょうか。
いざという時のために、毎月「うさぎ貯金」をしていく必要があります。
私たちの感覚としては、いざという時のために「30万円」程度の「うさぎ貯金」が必要と考えています。
また、保険に入るという手もあります。
保険によりますが、毎月数千円が必要となります。
我が家の場合は、今のところ特に保険には加入していません。
まとめ
※表の金額は、あくまでも目安となります。
あくまでも目安ですが、こちらの表をもとに計算すると、
1年間に掛かる「飼育費用」は10万円近くにのぼります。
実は、うさぎは、思ったよりも飼育費用のかかる動物なのです。
加えて、体調不良に陥った場合には、非常に高額な治療費用が掛かることがあります。
「うさぎの生体」は、安価で購入できる場合もあるため、簡単に飼育できるイメージがありますが、
購入費用が「安い」からといって命まで「安い」わけではありません。
うさぎの生体価格や用品などの初期費用だけではなく、
うさぎを飼うことで発生する毎月の費用のことを忘れないようにしましょう。
そして、いざ調子が悪くなった時には「大きなお金」がかかるということを考慮して、
うさぎをお迎えするかどうか検討してみてください。
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